ロケータとは
Autifyのロケータ機能はCSSセレクターもしくはXPathを利用してステップの対象要素を指定できます。次のセクション以降で説明されているように、特定のステップの対象要素を明示するために利用いただけます。
ロケータの使い分け
AutifyのメンテナンスAI(以下 Autify AI)は、ページ内に変化があっても継続的に要素を選択できるよう、要素が持つ複数の特徴から総合的に判断し、最も一致度の高い要素を見つけ出します。
しかし、 Autify AIに頼らずに特定の要素を選択したいケースが発生する場合やロケータと併用することでより安定したテストが実行できるケースがあります。設定条件の特徴を踏まえ、お客様のwebアプリケーションの特性やテスト実行の方針によって、ステップ単位で使い分けすることをご検討ください。
1. ロケータを使わないケース (AutifyのメンテナンスAIに任せるケース)
Autify AIのみを使い、要素を見つけます。webサイトの構造に変化が少ない場合やAutify AIに任せたい場合は、ロケータなしで運用すると良いでしょう。
2. ロケータのみを使うケース
webサイトのHTML構造が安定的で、頻繁な変更がない場合やAIの柔軟な探索に任せるのではなく、指定したロケータで常に厳密に要素を特定したい場合に適しています。
具体的には、以下のようなケースでは、ロケータを指定することで安定することがあります。
- テスト実行のたびにデータが変わるテーブルやリストで、常にN番目の要素を選択したい場合。
- 要素の他の特徴に左右されることなく、常に特定の属性(classやIDなど)を持つ要素を指定したい場合。
- 対象webサイトが以下のような構造のため、Autify AIが誤った要素を見つけやすい場合 (ただし、安定した代替セレクターやXPathがある場合に限る)。
- 同じclassやidなどの属性を持つ要素が複数存在する。
- 要素にclassやidなどの属性の設定がない。
- 要素に付与されたclassやidなどの属性の値がたびたび変動する。
- 当該ステップの高速化 (Autify AIが発動せず、ロケータで要素を探すため) したい場合は、ロケータのみでご利用ください。
注意点
- ロケータを使用したステップでは、Autify AIによるメンテナンスが効かなくなります。ロケータの利用は最小限に留めましょう。
- 指定したCSSセレクター/XPathに該当する要素が見つからない場合は、対象要素が見つかりませんでした。 というエラーが発生し、ステップは失敗します。
- 指定したCSSセレクター/XPathに複数の要素が該当した場合には、一番初めの要素が選択されます。
3. ロケータとAutifyのメンテナンスAIを併用するケース
ロケータを指定し、このロケータから要素を学習し、以降はAIによる要素探索に任せる 機能にチェックをすると、初回実行時は指定したロケータで探索し、要素が見つかった場合は、その特徴を保存し、その後の実行ではロケータを使わず保存された特徴をもとにAutify AIによる要素探索を行います。
対象webサイトのUIや画面構造の変更が頻繁に発生するが、要素自体の特徴は一定である場合に適しています。また、初期設定時のみロケータを最初の足がかりとして設定し、以降はAutify AIに任せることで、ロケータ更新のメンテナンス工数を抑えたい場合にも適しています。

注意点
- Autify AIが見つけられなければ失敗します。見つけた要素の確信度が低い場合は 要確認 になることがあります。要確認 となった場合は、実行結果を確認するようにしてください。
- 正しいロケータを設定していても、2回目以降はロケータが利用されないAutify AIによる探索となるため、失敗する可能性があります。
- ロケータ設定や当該ステップは更新しないが、シナリオ自体を更新した場合、該当ステップの動作の仕組みに影響はなく、Autify AIによる探索が継続されます。一方で、ロケータを更新した場合、更新後の初回はロケータを使用し、次回以降はロケータを使用されません。
まとめ
| 設定 (実行時の条件) | テスト実行時の要素探索に使うもの | 要素が見つからない場合 | 向いている方針 |
|---|---|---|---|
| ロケータなし | Autify AI | Autify AI探索の結果に応じて成功、要確認、失敗のいずれかで判定 | 通常のAI探索に任せる場合 |
| ロケータあり・チェックOFF | ロケータ | 失敗 (AI探索は行わない) | ・対象サイトのHTML構造が安定的で、頻繁な変更がない場合 ・AIの柔軟な探索に任せるのではなく、指定したロケータで常に厳密に要素を特定したい場合 ・当該ステップの高速化を実現したい場合 |
| ロケータあり・チェックON (初回実行時、もしくはロケータを使って当該ステップが一度も成功していない時) | 初回:ロケータ (要素が見つかった場合、その要素の特徴を保存) | 初回にロケータで見つからなければ失敗 (AI探索は行わない) | ・対象サイトのUIや画面構造の変更が頻繁に発生するが、要素自体の特徴は一定である場合 ・初期設定時のみロケータを「最初の足がかり」として設定し、以降はAutify本来のAI機能に任せることで、ロケータ更新のメンテナンス工数を抑えたい場合 |
| ロケータあり・チェックON (以前の実行時にロケータを用いて成功していた時) | 保存された要素特徴をもとにしたAutify AI | Autify AI探索の結果に応じて成功、要確認、失敗を判定 | ・対象サイトのUIや画面構造の変更が頻繁に発生するが、要素自体の特徴は一定である場合 ・初期設定時のみロケータを「最初の足がかり」として設定し、以降はAutify AIに任せることで、ロケータ更新のメンテナンス工数を抑えたい場合 |
※チェック:「このロケータから要素を学習し、以降はAutify AIによる要素探索に任せる」機能
ロケータの使いかた
-
シナリオをレコーディングします。
-
ロケータを使いたいステップの詳細を開き、「ロケータを追加」をクリックします。

-
プルダウンメニューより、「CSSセレクター」か「XPath」を選択します。

-
入力欄にCSSセレクター/XPathを記入します。CSSセレクター/XPathは、テスト対象のページの構造にあわせて記入してください。
.png?sv=2026-02-06&spr=https&st=2026-10-22T19%3A44%3A26Z&se=2026-10-22T19%3A55%3A26Z&sr=c&sp=r&sig=J7Pq2qp6wVYSNPTpkJwfnVLh2GFDEX0nPjD2wpo0xFA%3D)
不正な値を設定した場合はエラーメッセージが表示されます。


CSSセレクターとは
基本的な CSS セレクター | MDNによると:
CSS セレクターは、CSS ルール (CSS Rule) の最初の部分です。CSS セレクターは要素やその他の用語の組み合わせで、どの HTML 要素を選択するかブラウザーに伝えます。選択された要素には CSS プロパティ値 (property value) が適用されます。セレクターによって選択された要素を、選択対象 (subject of the selector) と呼びます。
CSSセレクターの例を以下にいくつか挙げます。
|要素の例|CSSセレクター|
|:----|:----|
|data-test属性 'abc' を持つ<div>要素|div[data-test='abc']|
|ID属性 'def' を持つ<p>要素の直下にある、'caution' クラスを持つ<span>要素|p#def > span.caution|
|sample-list' クラスを持つ<ul>要素のリスト直下にある、一番最初の<li>項目|ul.sample-list > li:first-child|
|href属性に 'https://autify.com' を持つ<a>要素|a[href='https://autify.com']|
CSSセレクターは、できるだけ短く、かつ一意に要素を特定できるものを指定するのがポイントです。
XPathとは
XPath | MDNによると:
XPath は XML Path Language の略称です。非 XML 構文を使って、柔軟な方法で XML 文書の様々な部分をアドレッシングする(指し示す)ことができます。さらに、文書中で指し示されたノードがパターンに一致するかどうかの判定を行うこともできます。
ロケータ利用時の注意点
- ShadowDOM内の要素について
- CSSセレクター: shadow-root内における要素を指定して選択いただけます。ただし、指定されたCSSセレクターに一致する要素が通常のDOM内で見つかった場合には、通常のDOM内の要素が選択されます。
- XPath: ShadowDOM内の要素を選択することはできません。
- ロケータ欄が空欄の状態でシナリオを保存することはできません。ロケータが不要になった場合は ロケータを削除 リンクを押して削除してください。
テスト結果
テスト結果の各ステップの詳細画面にて、ロケータで要素を見つけたのかAutify AIが見つけたのかを確認することが可能です。



