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概要
メールテスト機能で作成できるメールアドレスには、ランダムメールアドレスと固定メールアドレスの2種類あります。それぞれの特徴を生かしたシナリオを作ったり、メールテスト機能だからこそできる効率化を実現したりするのは、少しコツが入ります。この記事ではそれぞれの具体的な利用シーンを紹介します。
ケース紹介
アカウント新規登録のテスト
例えば以下のような、アカウントの新規登録ができることを Autify でテストする場合について考えてみます。
- アカウント新規登録画面を表示する
- メールアドレスとパスワードを入力する
- このとき、既に登録済みのメールアドレスが入力された場合はエラーになる仕様とします。
- 仮登録が完了し、2. で入力したメールアドレス宛にメールが送信される
- 3. で受信したメールを開き、本文にあるリンクをクリックする
- 「アカウント登録が完了しました」という画面が表示され、アカウントの本登録が完了する
このようなフローをテストする場合は、ランダムメールアドレスを利用しましょう。ランダムメールアドレスの「シナリオを実行するごとに、毎回あらたなメールアドレスが生成される」という特徴により、登録済みのアカウントとの重複を気にすることなく、効率的かつ繰り返し実行なテストを作ることが可能です。
登録されたアカウントを削除する必要があるかどうかは、必要に応じて別途検討してください。
あらかじめ登録済みのテスト用アカウントによるテスト
以下のようなテストを実行する場合のことを考えてみましょう。
- ログインページを表示する
- あらかじめ登録済みのテスト用アカウントでログインする
- パスワード変更画面で、変更ボタンを押す
- 3. で受信したメールを開き、本文にあるリンクをクリックする
- パスワード変更画面で、パスワードを変更する
このような内容のテストの場合には、テスト用アカウントをあらかじめ登録する際に固定メールアドレスを使って登録しておき、それを用いてレコーディングしましょう。
ランダムメールアドレスとは違い、何回テストを実行しても、またどのシナリオで実行してもメールアドレスは変わらず、常に同じ受信トレイにメールを受信することができます。
似通ったメールを複数の「シナリオ」で受信するテスト
以下のようなシナリオ構成のテストを実施する場合はどうでしょうか。
- シナリオ1・通常商品購入テスト
- ログインページを表示する
- テスト用のアカウントでログインする
- 購入テスト用の商品画面を表示する
- 商品をカートに追加し、決済を行い購入処理を完了する
- 「お買い上げありがとうございました」という件名のメールを受信していることを確認する
- シナリオ2・限定商品購入テスト
- ログインページを表示する
- テスト用のアカウントでログインする
- 限定商品購入テスト用の商品画面を表示する
- 商品をカートに追加し、決済を行い購入処理を完了する
- 「お買い上げありがとうございました」という件名のメールを受信していることを確認する
購入する商品の種類が異なるだけで、全く同じ件名のメールの受信を確認するテストケースです。
Autifyのメールテスト機能は「その時点で未開封のメール」の中から、「最も一致度の高い件名のメール」を開封し検証します。そのためシナリオ1と2が並列実行で同時に実行された場合、開封するメールを取り違えてしまう可能性があります。
このようなテストを行いたいときは、固定メールアドレスを2つ発行して、「通常商品購入テスト用のテストアカウント」と「限定商品購入テスト用のテストアカウント」をそれぞれ別に準備しておきましょう。そうすることで受信トレイを独立させることができ、メールを取り違えることもなくなります。
いかがでしたでしょうか。上記3つの具体例を見て、ランダムメールアドレスや固定メールアドレスがうまく活用できそうなテストケースが思い浮かんだ方もいるのではないでしょうか?
上記のいずれにも当てはまらず、どちらを使えばいいのかわからない・・・という方がおられましたら、ぜひお気軽にサポートまでご質問ください😊