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既存のシナリオにステップを追加したり変更したりするときの操作について説明します。
1.概要
Autifyではレコーディングによるシナリオ作成ができることが魅力ですが、ステップを追加するには、シナリオに従い画面を進め、追加したい画面が表示されるまで操作をする必要があります。
追加したい位置がシナリオの後半だった場合、画面を進める必要があり非常に手間がかかります。これを解決するための機能が「ローカルリプレイ」です。「ここにレコーディング」を開始すると追加したい箇所まで自動で操作が進みます。これをローカルリプレイやリプレイと呼びます。
2.基本的なつかいかた
2-1. 基本操作
例えば以下のシナリオのステップ5と6の間にステップを追加したい場合、ステップ5と6の間に表示される「+」をクリックし、
「ここにレコーディング」を選択すると、レコーディングウィンドウが起動し、ステップ5までの操作が自動で進みます。
ローカルリプレイが動作している最中は以下のダイアログが表示されます。
正常にステップを追加したい箇所までの操作をリプレイできた場合は、以下のダイアログが表示され、以降は新規にレコーディングする際と同様にクリックや入力といった操作が記録され、各種アサーションを追加できる状態になります。
※ローカルリプレイでエラーが発生した時の対応方法については、当ページ下部の「エラーが発生した時の対応方法」をご参照ください。
2-2. 中断したい場合
中断方法
もし何らかの事情でローカルリプレイによる操作を中断したい場合は、ダイアログに表示されている「中断して手動で操作する」をクリックすることで中断できます。
中断後のレコーディング方法
中断直後は、以下のような「リプレイを中断しています」のメッセージが表示されますが、消えるまでお待ちください。
この時点では一切の操作が記録されない状態になっています。
メッセージが消えたら、レコーディングしたい操作の直前まで、手動でクリックやページの移動などを行ってください。
レコーディングを再開する準備ができたら、「Autify Recorder」左から2つ目の一時停止アイコンをクリックし、操作を記録できるようします。「Autify Recorder」のメッセージが、これから記録されるステップが挿入される箇所を教えてくれます(下図では、ステップ4の後に追加操作が記録されます) 。
レコーディングを有効にすることで、新規レコーディング時と同様に操作が記録されるようになります。なお、以下の図のように赤い●が点滅している状態がレコーディングが有効であることを示します。
2-3. ローカルリプレイ中の状況の確認方法
リプレイ中に表示されるウィンドウでは、現在操作中のステップ数 (下図:12) とリプレイ対象となるステップ数 (下図:13) がそれぞれ表示されています。
リプレイの対象となるステップ数は、ステップグループに含まれるステップ数も含んでいます。そのため、ステップ1のステップグループが5つのステップで構成されている場合、ステップ9の後に「ここにレコーディング」すると、下図のように母数が9ではなく13と表示されます。
2-4. ローカルリプレイが不要な場合
「追加したい箇所までのステップ数が多く途中のステップを割愛したい」など、何らかの理由でローカルリプレイによる自動操作が不要な場合は、「ここにレコーディング」ではなく「ここにレコーディング(リプレイなし)」を選択して、追加レコーディングを開始してください。
3. ローカルリプレイとテスト実行の違い
ローカルリプレイはシナリオ更新を助けるための機能であり、テスト実行の代わりに使うことはできません。そのため、テスト実行と異なる挙動をする場合や失敗する場合があります。
以下ローカルリプレイでできないことやテスト実行時と異なる挙動を紹介します。
3-1. ローカルリプレイで無視される・エラーになるステップ
- 無視されるステップ
- アサーションステップ
- 「対象の見た目が変わらないことを確認する」ステップ
- エラーになるステップ
- ファイルアップロードステップ
- 操作ステップ(クリックや入力)で対象としている要素がみつからなかったステップ
- JSステップに記述された内容が不適切であったステップ
- 実施されないアクション
- 要素更新 (リプレイ中に探索された要素は、シナリオに対して自動メンテナンスされません)
3-2. テスト実行時と異なる挙動
3-2-1. 細かいタイミング
ページの読み込み完了を判断するタイミングや操作前後の待機時間が異なります。リプレイは高速であるため、読み込み途中に操作をしてしまい、失敗することがあります。この場合は失敗するステップの前に待機ステップを追加して再度リプレイをしてください。もしくはうまくいかないステップについては手動で操作し「リプレイを続行/再試行」して、対象の画面まで進めてください。
3-2-2. サイトとの相性
サイトとの相性の問題でリプレイ処理が働かない場合があります。
この場合は、手動で対象画面まで進めてください。
3-2-3. タイムゾーン
ローカルリプレイは、リプレイを実行されるお客様端末のタイムゾーンで実行されます。
3-2-4. カスタムホスト名
リプレイ中、ワークスペースに設定されたカスタムホスト名は解決されません。
4. エラーが発生した時の対応方法
ローカルリプレイ中にエラーが発生した場合、以下のようなダイアログが表示されます。
以下のいずれかの方法で、ローカルリプレイを再開・中断することができます。
4-1. 再試行
ダイアログ画面右上の「再試行」をクリックすると、失敗したステップのリプレイをリトライできます。
4-2. リプレイを中断
ダイアログ画面左下の「リプレイを中断」をクリックすると、ローカルリプレイを中断することができます。上記2-2の「中断後のレコーディング方法」を参照して、その後のステップのレコーディングを続けてください。
4-3. リプレイを続行
ダイアログ画面右下の「リプレイを続行」をクリックすると、続きからリプレイを再開することができます。失敗したステップを無視するか、または失敗したステップに相当する操作を手動で行い、リプレイを再開してください。
失敗したステップに相当する操作を手動で行う場合は、リプレイのダイアログを動かすことができますので、適宜移動させた上で操作を実施してください。
ローカルリプレイ中のエラーは、こちらの記事でも紹介しております。
5. その他
- ローカルリプレイで実行回数やクレジット数は、消費されません。
- メールテスト機能でランダムメールアドレスを使用している場合、毎回新しいメールアドレスが発行されます。
- ローカルリプレイ開始時にブラウザの上に表示されるバー(「Autify Recorder」がこのブラウザーのデバッグを開始しました」というメッセージ) がレコーディング時に表示されることがあります。これは、Chromeブラウザの表示によるものです。必要に応じて、レコーディング開始前に、×ボタンで閉じてください。