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- 本記事は、2023年12月以前からAutify NoCode Mobileをご利用いただいているお客様へ向けたものです。
- 本記事には、ベータ機能に関する内容が含まれます。当機能につきましては、ご利用いただけるお客様に向けて順次ご提供を進めてまいります。
- ベータ機能の内容は予告なく変更されることがあります。
より安定したタップのための新機能
Autify NoCode Mobileでは、2023年12月以前より「タップ」「ML タップ」の2種類のタップ方式をご提供してきました。しかしながら、これらのタップを実行するステップでは、場合により間違った要素を選択してしまったり、要素を見つけることができないといった問題がありました。また、意図通りの要素をタップするためのシナリオの修正にも時間がかかることがありました。
これらの問題を解決するため、要素の検出方法を見直した新しいタップである 「タップ (Beta)」 と 「クイック要素更新」 機能の提供を開始いたしました。
新しいタップ方式「タップ (Beta)」
- 画像認識技術を活用し、要素の "見た目" を手がかりすることで、従来より高い精度で要素を選択することができます。また、正しい要素が画面に存在しない場合には適切にエラーを返すことができます。
- 見た目が大きく変わる場合など、見た目を手がかりとするのが適さないケースでは、Xpathを利用することで、見た目に依存しない方法で要素を選択することができます。
シナリオのメンテナンスを楽にする「クイック要素更新」
- タップの対象要素を更新する際、テスト結果画面から新しい要素を指定することができます。従来のようにレコーディングを開始する必要がないため、シナリオの修正が短時間で行えます。
タップの種類
2023年12月現在、Autify NoCode Mobileでは要素の特定方法が異なる3種類のタップを利用可能です。「タップ (Beta)」のリリースに伴い、従来のタップステップは「ページソース タップ」へ名称を変更いたしました。
既存のページソースタップ、MLタップは引き続きご利用いただけますので、現在お使いのシナリオを修正する必要はございません。 なお、Beta期間終了以降に新しく作成されるシナリオやステップにおいては、新しいタップが用いられるよう統一される予定です。
要素の特定方法 | 2023年12月以前の名称 | Beta期間中の名称(2023年12月〜) | Beta期間終了後の名称 |
---|---|---|---|
アプリケーションのページソースを利用して要素を特定する | タップ | ページソース タップ | - |
機械学習を用いて要素を特定する | MLタップ | MLタップ | - |
より高度な画像認識で要素を特定する | - | タップ(Beta) | タップ |
タップ (Beta) のご利用方法
タップ (Beta) を使用する方法は2つあります。
- 新しくシナリオを作成する際に 「タップ (Beta)」 を選択する
- シナリオ内のすべてのタップが「タップ (Beta)」のステップになります。
- テスト結果画面で 「クイック要素更新」 機能を使用する
- クイック要素更新が行われたステップのみが「タップ (Beta)」のステップになります。
それぞれの方法について見ていきましょう。
新しくシナリオを作成する際に「タップ (Beta)」 を選択する
シナリオを作成する際に、ビルドファイルの選択画面でタップの種類(要素特定を行うロケータ)を選択できます。デフォルトでは従来のタップ方式が選択されていますが、「タップ (Beta)」を選択すると、このシナリオでのタップ操作はすべて タップ (Beta) として記録されます。
テスト結果画面で「クイック要素更新」機能を使用する
こちらの機能は一部のお客様から順次公開予定です。ご希望の方はサポートにご連絡ください。
テスト結果を確認していると、タップ対象の要素を再指定したくなることがあります。そのようなときは、新しいタップステップでご利用いただける「クイック要素更新機能」がページソースタップ、ML タップのステップに対してもご利用いただけます。
ページソース タップまたはML タップを使用するステップに対してクイック要素更新機能を使用すると、タップ対象の要素が更新されると同時に、そのステップの種類もタップ (Beta) ステップへ変更されます。
タップ(Beta)ステップの実行に時間がかかる場合
タップ (Beta) ステップは、クイック要素更新の一部で利用される情報を集めるため、テスト実行中に画面のページソースを取得します。テスト対象アプリのページソースのサイズが非常に大きい場合は取得に時間がかかり、テストの実行時間が長くなる可能性があります。
タップ (Beta) を使用した結果テストが遅くなってしまった場合、ページソースの取得をスキップすることができます。
特定のステップでページソースの取得をスキップしたい場合、シナリオ詳細画面で対象のステップを選択し、「XPathでの要素更新を有効にする」のチェックボックスをオフにしてください。
ページソースの取得をデフォルトでスキップしたい場合は、ワークスペース設定画面から設定することが可能です。
なお、ページソースの取得をスキップしたステップでは、「クイック要素更新」ご利用時にXPathを使用した要素選択はご利用できないことにご留意ください。
今後の展開
今回の改善はタップのみを対象としておりますが、今後アサーションなど他のステップについても安定性の向上と修正の容易化に取り組んでまいります。
ぜひ、タップ (Beta) を使用して新しいシナリオを作成してみてください! 以前より安定したテスト結果をお届けできると思います。より精度を高めていくための継続的な改善も行います。もし期待通り動作しない場合がございましたら、ぜひサポートまでお知らせください。